こんにちは、ノリベンです。ここでは私のプロフィール紹介をします。
一般の人があまり経験しないようなことを多くしてきたので面白いページになるかなと思います。
私の人生の絶頂期とどん底期を小説風にして面白く伝えるので是非最後まで読んでみてください。
面白いと感じてくれたら光栄です。
簡単な自己紹介
名前 ノリベン
性別 男
年齢 10代後半
趣味 マラソン,筋トレ
部活 中学・バスケ,高校・陸上(県3位)
好きな動物 犬(一緒に走りたい)
ブログ内容 陸上,ランニング,筋トレで私が経験してきてた中で読者の皆さんの悩みが解決できるようなコンテンツを目指して制作
「天国」と「地獄」 ノリベン物語
あれ?俺って周りよりすごいんじゃね!?
あるところに小学校高学年の児童がいた。
その子の名前はノリベンといい、小学校高学年にしては少し背が高くやる気に満ちあふれている。
「よし、新学年になり最初の体育だ。いきなりだがシャトルランをするぞー。」
「えぇぇぇ、シャトルランーー?イヤだよ、しんどいよー」
「そうだそうだーー」
何やら初めての体育でシャトルランをするようで多くの児童が嫌がっていた。
しかし、そんな中ノリベンは黙々と準備運動をしていた。
「みんで準備体操をしてさっそくはじめるぞ。体操のできる体型に広がれ!」
「いち!にー!さん!」
教師のかけ声にイヤイヤながらも児童が声を出し、準備体操が始まった。
「いち、に、さん、し」「ごー!ろく!しち!はち!」
「に、に、さん、し」「ごー!ろく!しち!はち!」
「深呼吸~ いち、に、さん、し、ご、ろく、しち、はち」
準備体操が終了し教師が声をかけた。
「今から、10分後にシャトルランをスタートするから二人組をつくって体動かしてて。」
「おまえ何回までする?」
「ん~」
「50回目標かな」
「俺は満点の80回かな!」
「おぉぉ、すげぇぇ」
「いや、無理だろ」
そんな聞こえてくる。
~約10分後~
「それではシャトルランを始めます。ヨーイスタート。」
〈ド レ ミ ファ ソ ラ シ ド ド シ ラ ソ ファ ミ レ ド〉
シャトルランの電子音が体育館に鳴り響く。
30回、40回と25mを往復していくうちにどんどん人数が減っていく。
「ハァ、ハァ 50回まであと少し」「よし、目標達成!」
バタン。50回をむかえその場に倒れ込む。
「ハァ、ハァ、アァァァァ 俺は満点の80回まで行くんだ…」
「がんばれーーー」
限界を迎えて脱落していった児童たちは精一杯応援している。
しかし、80回を目標にしていた少年は一歩力及ばず倒れ込む。
「チクショーーーーー」
そんな中まだ一人、体育館を走っている児童がいる。ノリベンだ。
彼は80回を越えても平気な顔をして走り続けている。
周りの児童たちは一生懸命応援しているがノリベンは笑顔を見せ手を振っていた。
教師はそんな余裕の素振りを見せているノリベンに驚いた。
特に息を荒げることなくノリベンは100回まで到達してやめた。
「ノリベン、まだ平気そうか?」
「はい、まだまだ大丈夫です。でも、飽きました。80回で満点だし問題ないですよね?」
「まあ、そうだな……」
12歳で私はシャトルランを100回走ることができました。
私は別に普通だと思っていたのですが周りの様子を見ていくうちに「俺って周りよりの人より優れてるんじゃない?」という妙な勘違いを起こしていきます。
今となってはシャトルランだけで「自分スゴイ」と思っていた過去が恥ずかしいです。
やっぱり俺って天才じゃん!
「算数のテストを返すよ。 みんな席について。」
「えぇぇ いやだよぉ」
「今回のむずかしったもん お母さんに怒られるよぉ」
「確かに今回のテストは難しかったな。平均点は40点くらいだ。」
「マジかよ やば」
「そんなに低いの? 不安だなぁ」
先日行われた数学のテストを返却するようだがどうやら平均点がかなり低いらしい。
「それじゃあ、出席番号順に呼ぶから名前を呼ばれたら取りに来て。」
「青木、阿部、宇野、梅田……」
「お前何点?」
「俺は45点 そっちは?」
「言わなーい」
「は? 言えよ」
「仕方ないな 26点だよ」
「まじか ひっくw」
点数の低さに驚いて教室は児童の声でざわざわしていた。
テストでは常に90点以上とっていた優等生の女子児童は呆然としていた。
「はーい。静かに。今回のテストは問題数が少なくて1問1問が難しかったからなかなか点数をとることができなかったと思う。家に帰ったらしっかり復習するように。」
〈キーンコーンカーンコーンキーンコーンカーンコーン〉
学校中に鐘の音が響き渡り休憩時間になった。
「いやー 思ったより点数悪かったな 俺は56点だけどノリベンは?」
「ん? 80点。」
「え? なんて?」
「80。」
「まじで?」
「マジ。」
「お前、すごいな…」
私は算数が得意でめちゃくちゃしたというわけではないのですがテストでかなり高得点がとることができていました。
当時はすました顔で「こんなの普通じゃん」という雰囲気を出していました。
ただのイヤなやつですね。絶対に嫌われるタイプです。
このときには「俺は周りより優れているスゴイやつなんだ」と思っていました。
今となってはとにかく恥ずかしいです。穴があったら入りたい。
また、小学校6年からサッカーの習い事をはじめて最初から強いチームに入れて調子に乗ってもいました。
(ただ、体大きくて足が速かっただけ 技術力ゼロ)
そこのけ、そこのけ、ノリベンが通る
ノリベンは中学二年生になっていた。
〈生徒会立候補者は説明会を行うので放課後2年1組の教室に来てください〉
アナウンスが各教室で流れる。
「副会長のノリベンはもちろん生徒会長に立候補するよな?」
「そんな当たり前のこと言うなよ。俺が会長にならなかったら誰がなるんだよ。」
「ずいぶん強気だなぁ ま、頑張れよ」
「あぁ。」
放課後になり、ノリベンは2年1組の教室に行く。
「ここか。失礼します。」
ノリベンは教室に入った。
そこには生徒会選挙担当と思われる凜々しい女性教師と立候補するであろう12人の生徒がいた。
「君で最後かな。もう少し早くきてくれ。」
「すみません。友人と話していたもので。」
「まあ、いい。 では、今から生徒会選挙について説明する。2年生のものは知っていると思うが……」
~約20分後~
「……という訳なので一週間後にここに集まるように。また、演説の原稿を作っておくように。以上。」
「演説かぁ…。めんどくさいなぁ。」
「何を言おうかな…」
ノリベンはそんなことを思いながら家へと足を運んだ。
一週間後ノリベンとその他12人は同じく2年1組の教室に集まっていた。
「演説の用紙を提出してください。確認しておきます。」
女性教師はそう言い、生徒はみな従った。
数日後ノリベンは女性教師に引き留められた。
「『私は生徒会長以外の役職には就きたくありません。もし、生徒会長になれないのなら生徒会役員から外れます。』これはどういうことだ?正気か?」
「どういうことも何もそのままですよ?生徒会長以外の役職には就かない、それだけです。」
「自分で何を言っているのか分かっているのか?」
女性教師は怒気を強めて言った。
「分かっていますよ。自分で書いたんですよ?」
「もう、いい。好きにすれば良い。私はお前の面倒をみない。」
「分かりました。好きになせてもらいます。」
ノリベンは教師から突き放された。
それから数週間後、生徒会選挙が行われた。
そこでノリベンは本当に「生徒会長以外の役職には就きません」と言った。
そして、見事に生徒会長の座を手に入れた。
私は中学校1年~2年は生徒会副会長をやり、2年から3年は生徒会長をやっていました。
当時の私は傲慢で救いようのないような人間でした。
「この学校は俺のもの」という意味の分からない考えも持っていました。
本当にどうかしていたと思います。恥ずかしい限りです。
どうしてあんなに大口をたたけたのか、そしてなぜ生徒会長になれたのか、謎ばかりです。
しかし、中学校時代からは周りから「スゴイ」と思われたい自己顕示欲から空いている時間はすべて勉強と部活に費やしていました。
ひたすら真面目に勉強と部活に取り組み、何か自慢できるようなことがあれば周りに広めるといった感じでした。
ここまでずっとよく分からない自慢話でイライラさせてしまっていると思います。
本当に申し訳ございません。
おそらくここが最も調子に乗ってイキっていた絶頂期です。
あと、高校の話でどん底に落ちるのでもう少しお付き合いください。
半年あれば余裕だし!俺は全国に行く!
中学校の生徒会長時代から数年の時が過ぎ、ノリベンは高校生になっていた。
ノリベンは中学時代はバスケ部だったので高校でもバスケ部に入部することにした。
しかし、その部活は顧問が来ていないときはそれほど真面目に取り組むことなく、遊んでいるような状況だった。
ノリベンは周りから「スゴイ」と思われるために必死に努力するタイプの人間だったのでバスケ部を退部することにした。
そして、1年の2月の中頃に陸上部で長距離を始めることにした。
「ノリベンと言います。長距離をしようと考えています。よろしくお願いします。」
ノリベンは昔からシャトルランには自信があったので長距離ならなんとか結果を残せると考え、とにかく走った。走りまくっていた。
しかし、高校の2月から始めたばかりの新人が試合で勝つことなど到底できない。
ひたすらに努力する姿勢は顧問に気に入られていたが2年の夏を過ぎてもいっこうに結果を残せそうにない。
そんな中で迎えた県新人陸上大会。
ノリベンは緊張していた。
上級生が引退し試合に出ているのは自分と同じ年齢の同期だけ。
ここで結果を残せなければ自分の存在価値がない。そんな風に考えていた。
「ノリベン、大丈夫か?顔色悪いぞ?」
顧問がノリベンに尋ねた。
「大丈夫です。少し緊張しているだけなので問題ないです。」
「そうならいいが… まあ、頑張ってこい!」
「はい!」
そう言い、ノリベンは控え場所へと向かった。
同じ試合に出場する部員が話しかけてくる。
「お前、緊張しすぎだろ(笑)。別にこの試合で負けても死ぬわけじゃあるまいし。試合を楽しめよ。」
「そうだな。ありがと。」
ただ、それだけをノリベンはゆっくりジョグを始めた。
そして、レースの時間がやってきた。
ノリベンはまだ緊張している。
レース前の流しの動きがぎこちない。
まるで自分の体ではないかのようだ。
スタートの白線に全員が並びスタートの合図を待っているときノリベンは小さくつぶやいた。
「楽しむか…」
ノリベンは笑っていた。直前の緊張が吹き飛びまるで獲物を狩るような肉食動物の鋭い眼差しに変わっていた。
〈セット・パァン〉
ピストルが鳴り響き、約20名が入賞にめがけて一斉に走り出した。
先頭は相変わらず県内の強豪校で集団をリードする。
その集団の後ろの方でノリベンは好機をうかがっていた。
集団について行けなくなった選手はおいていかれ、個人で走っている人数がだんだんと増えてきた。
ラスト3周になる頃には強豪校3人を含め6人になっていた。
その中にノリベンが入っていた。
普通であればすでに集団に離されていてもおかしくない頃合いだ。
しかし、ノリベンはまだ余力があった。足が軽かった。
そして、ラスト1周で前の強豪校3人がスピードを上げた。
残る3人も必死で食らいついていく。
最後のラスト直線に姿を現したのは強豪校の中の2人、その後に続くのがノリベンだ。
予想外の展開に会場が騒然とする。
ラスト100mがとてつもなく長く感じる。
途切れ途切れで嘔吐くような呼吸、破裂しそうな心臓、今まで感じたことがないほどの足の疲労感。
最後の力を振り絞り全力で腕を振る。足の動きのイメージはうまくつかめない。
ただ、相手よりも一歩だけ先へ、半歩だけ先へ、先頭に躍り出るためにだけに身体中のすべてのエネルギーを使い果たす。
結果は強豪校が最初にテープを切った。
ノリベンは3位だった。1位になることはできなかった。
ノリベンはゴールラインを越えた後、レーン横に倒れ込みしばらくそのままでいた。
その目には涙がしたたっていた。
1位になれなかった後悔、それと同時に予想を大きく上回る結果を残せた充実感、満足感にも包まれていた。
私は高校1年の2月から長距離を始めて約半年後の県陸上新人大会で3位になりました。
私の県では中長距離は強豪校が1,2,3位をほぼ全種目総なめしていました。
その中で3位になれたのはとてもうれしかった思い出です。
もちろん私の性格柄、友人に自慢ばかりしていました。
勉強の方はいくら努力しても勝てない人物が多く現れたので全く誇ることはできませんでした。
このときには、勉強と部活だけで精一杯になっていました。
学校でただ真面目に授業を受け、部活を真面目に行い、家で寝るまで勉強に明け暮れていました。
中学校の時ほど周りに言えるような優れた点はなくなっていました。
そんな生活を続けて私は経済的理由と周りからの評価を気にして防衛大学校に入校することにしました。
次の章は防衛大学校の時のお話です。
ここから、どん底に落ちていきます。
1年に人権なんかない!お前らはゴミ!
〈パッパラパッパッパー〉
横須賀の小原台にラッパが鳴り、毛布の擦れる音が一斉に広がった。
6:00の起床から2分が経過し学生舎放送で〈学生は急いで学舎前へ整列せよ!〉と命令される。
1学年を除く2,3,4学年は悠々と時間を持って寝室から出て行く。
しかし、1年はまだ毛布とシーツをたためていない。
3分が経過しやっと上裸に帽子をかぶり、タオルを持って寝室から飛び出る。
学舎前に向けて全員全力ダッシュをする。
上級生は前後左右寸分の狂いなく整列し乾布摩擦を行っている。
そこに1年も加わる。
数分が経過し、点呼が終わり、遅れた人員のペナルティが連帯責任で全員に課される。
「腕立て伏せの姿勢をとれ!」
「腕立て伏せの姿勢をとれ!!!」
「いち、いち、に、に、さん、さん……」
今日も防衛大学校の1日が始まる。
ペナルティの後、ダッシュで寝室に戻り作業着に着替え清掃場所に行く。
学舎内ではダッシュするのが防大ルールだ。
気を抜いて歩いているところ見られると上級生にシばかれる(説教)。
清掃…地獄の始まりだ…
「おそい、おそい、おそい 早くしろやぁぁ!!」
「はぁい!」
「伸すなっつってんだろ!」
「はい!」
「ゴミが残ってんだろ! 見えてんのか! あぁ!」
「はい!」
「見えてんならしっかりやれやぁ」
「はい!」
「声が小せぇぞぉ やる気あんのか!?」
「はい!!!」
「おらおらおら おせぇぞ 追いつくぞ ごらぁ」
「はぁい!」
「だから、伸すなっつってんだろ! 何考えてんだ!」
「はい!」
学生舎内には説教の怒号と1学年の「はい!」という叫び声がこだましている。
清掃が終了しダッシュで寝室にもどる。
そこには台風が部屋で起こったかのようにベット等が散らばっていた。
〈集会を6:45分から開始する。浴場前に1学年は整列せよ〉
放送が流れた。
そのとき、上級生が寝室に入ってくる。
「おう、おう、散らばってるねぇ。さっさと片付けねぇと集会に遅れるぞ?」
「はい!」
部屋員全員で急いでベット直す。
「早くしろや!」
「はい!」
6:44になり、整頓が終わり浴場前に行こうとする。
「集合にそんなきったねぇ服装で行くのか!?着こなししろや!」
「はい!」
着こなしをして浴場前に行く。集合時間には間に合わない。他の1年もまだまだそろっていない。
全員が集合し4学年が口を開く。
「集合時間は何分つった!?なんでこんなに遅れるんだ!?防衛大なめてんのか!?時間ぐらい守れよ!?人間として当然のことしろよ!」
「はい!」
「服装もきったねぇし 着こなししろよ! 服ぐらい正しく着ろよ!」
「はい!」
永遠と説教が続いた。
「ノリベンいきてるか?」
「死んでるよ。いつも通り。そんなこと言ってないで手を動かせ。」
ダッシュで部屋にもどり授業の準備をする。
プレス(アイロン)、靴磨き、ピカールだ。
時間内に終わらそうと懸命に行う。
部屋で役割分担をして効率化を図る。
ノリベンは得意な靴磨きをしていた。
そうこうしている間に朝食の時間が来る。
「飯、行くぞ!」
「おう」
帽子をかぶり、ダッシュで食堂に行く。
ゆっくりと食事をする時間はない。
口に詰め込めるだけ詰め込み流れるように片付け場に並ぶ。
時間がない日はほどんど残すことになる…
食品がもったいないと思いながら断腸の思いで捨てる。
それから、部屋にもどり授業の準備に戻る。
急いで準備するが到底間に合うことはできない。
仕方なく学生舎前に行く。
「お前らプレスしたのか!?しわしわだぞ!?」
「はい!」
「靴もどうした!? 光ってねぇぞ!?」
「はい!」
「ふざけんなよ!?」
「はい!」
ここでも説教が続いた。
整列が完了し課業行進で教場まで移動する。指導されながら……
教場に到達した。癒やしの時間だ。
上級生のいない心が安まる唯一の時だ。
授業のすべての時間…おやすみなさい
~18:00~
安息の時間が終わりそれぞれの時間を過ごす。
プレス、靴磨き、ベットメイク等やることが山盛りだ。
適当な時間に夕食と入浴を済ませる。
食事も風呂もまともにはできない。1学年は時間が命だ。
そして、夕方清掃が始まる。
また、朝同様に怒号と「はい!」の声が響き渡る。
阿鼻叫喚、まさにこの言葉につきる。
清掃後は点呼と容儀点検が行われる。
点呼はただ、部屋前に立っているだけで終わる。
問題は容儀点検だ。
プレスはしっかりできているか、着こなしはできているか、靴磨きはできているか、基本動作ができているか、メモ帳ハンカチを持っているかを見られる。
基本的に受かることはない。
ひたすらに説教される。ただただ説教される。感情は消えていく。許されるのは「はい!」の一言のみ。
人間を捨てなければ生きていくのが難しい場所である。
夕清掃,台風直し,着こなし,点呼,容儀点検の連続コンボは本当に地獄で病んでしまう。
容儀点検後は自習時間だ。何もなければ自習ができる。
なにも、なければ…だ
ノリベンは自習時間に上級生から呼び出しを受けているようだ。
ドアをノックし入室容量をする。
コンコンコン
「入ります!」
「おい、お前 今どっちの足から入った?」
「……左足です」
「だよな!本当はどっちから何だよ!」
「右足からです」
「分かってるのに何でそうしなかった!?」
説教が始まった。
一通りの説教が終わったと「最初からやり直せ」
「はい!」
コンコンコン
「入ります!」
背筋を伸し節度もって基本動作である敬礼を部屋の最上級者に行う。
「はい。」
上級生から一言をもらった後、
「○○○小隊○学年ノリベン学生は、○○○さんに要件があり、参りました。」
ノリベンは自己紹介した。
「おい、今何の時間だ?」
「自習時間中です。」
「なんで最初に断りを入れなかった?」
「………気が抜けていました。」
「気が抜けていた!?はぁ?ふざけてんの?何考えてるの?上級生に会いに来て気が抜ける?意味分からんわ」
またしても説教が始まった。
そんなこんなで入室容量だけで自習時間前段が終わった。
後段に入ってもひたすら説教される。とにかく説教される。耐えるしかない。心を無にかけて。
自習時間であるはずの2時間が説教に代わったのち自習室にもどり、就寝の用意を始めた。
このときには病んでいる。感情が見えない。心が消えている。ロボットだ。
消灯時間で寝室に入った後、ノリベンは部屋長に告げた。
「私は防衛大学校を退学したいと思います。」
私の防衛大学校時代の話です。
あまり内部のことを詳しく話しすぎるといけないので防衛大学校のホームページにあるスケジュールに基づいて書かせてもらいました。
防衛大の生活ははっきり言って地獄でした。
授業時間以外は基本説教の時間です。
私の性格柄すぐに病んでしまいました。
周りに認めてもらえるように努力したいが個別で努力する時間もない。
必然的に容量の良い人間と悪い人間で生活の質が変わってきます。
私のような容量の悪い人間は何かをするたびにしばかれてしまいます。
このときに私は「あぁ、周りにはとてつもなく賢い人が多くいるんだ。自分みたいな容量の悪い人間はここでは生きていけない。今までの調子に乗っていた自分が恥ずかしい。」と思うようになりました。
エリートは実際にいて、努力や頑張りと言った言葉は才能のある人間の前では無意味(努力する時間はない)で人間は絶対に平等ではないと感じました。
それから、私は自分自身を無能だと自覚してから何もやる気が出ずに1ヶ月ほど家に引きこもってしまいました。
結局、自分自身が何をしたのか?
防衛大から自宅に帰省した。
それからノリベンは自室に引きこもった。
何もやる気がでない。体がただただだるい。ひたすら寝ていたい。
「俺が生きている価値なんてあるのかな?あるわけないよな。俺、何もできないし。」
ノリベンはつぶやいた。
「死んだ方がマシかなぁぁ…」
そんな状態が1ヶ月ほど続いた。
そしてある日、1通のメールが届いた。
〈ノリベン、こっちに帰ってきてるの?こっちにいるんなら遊びに行こうよ?〉
小学校からずっと仲良くしている近所の友人だ。
〈帰ってきてるよ。うーーん。分かった。行くわ。〉
そうして、ノリベンは約一ヶ月ぶりに外に出た。
そこには中の良い友人が3人いた。
「ノリベン、最近どうしてんの?」
「何もしてないよ。家でだらだらしてるだけ。」
「そっか。防衛大どうだったの?」
「地獄だよ?(笑)」
「え?(笑)」
「えっとね。ずーーっとしばかれてるよ。自室から出たら戦争が始まる(笑)」
「どういうことやねん。(笑)」
「自室でいたら上級生めちゃくちゃ優しいんよ。でも、部屋から一歩外に出たら上級生にすぐ引き留められて説教される。」
「ほう。」
「だから、部屋のドアの前で上級生の足音がなくなったのを確認してから部屋を出てダッシュしてた(笑)」
「へぇ。おかしなとこ。」
「同部屋の上級生は自室では優しいんだけどドアをノックされたら急に空気が変わって怖くなる。(笑)別人だよ。」
「ふむふむ。」
「防衛大で自殺未遂とか放火事件とかが起きる理由が分かったわ。俺もあそこにいたら自殺考えてたかも。ヤバい(笑)」
そんな話をしばらくしていた。
そして、
「ノリベンはこれからどうするつもりなん?」
「……分からない。」
「お前さぁ。周りを気にしすぎじゃない?そんな気にしないで自分の好きなことしたら?ずっと優等生でいようとして、したいこととか好きなこと見失ってる気がするで?」
「たしかに、そうかも…」
「好きなように生きろよ!周りなんか気にしないで!」
「うん…」
防衛大から帰ってきて、引きこもりをしていた時の話です。
私は友人と再会して会話している際に周りを気にしすぎている、自分の好きなことをして生きろと言われました。
このときに私は確かにその通りだと心に刺さりました。
私は自分自身のために生きる
私は周りの評価を第一にして生きてきました。
テストで好成績をとるために賢明に勉強し、部活で結果を残すために必死に走り込みました。
しかし、私が本当にしたかったことは何だったのでしょう?
たしかに、勉強も部活も楽しいこともありました。
それでも、私は自分の心に嘘をついて生きてきたと今は感じます。
周りに認められ、スゴいと思われることがすべてだと考えてしまっていました。
その結果、防衛大で精神を病み、地元に帰ることになりました。
今、私は自分の好きなように生きると決心しています。
周りをの評価をあまり気にすることなく、自分の思うがままに生きたい。
自分自身に向き合ってからマラソン、トライアスロン、ブログ、ゲーム制作などいろいろしたいと思うことが増えました。
これから私は、自分の心に正直になり、周りの目を気にすることなく、自由に生きていく。
こんな私でもブログを始めるという小さいながらも過去の自分が脱し、一歩前に進んいけています。
どんなに小さくてもいいので私のブログを読むことが前に進むきっかけになることを願ってブログを書き続けます。
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