国公立大学を目指すなら理系の人はもちろんのこと文系の人も数学ⅡBに取り組まないといけません。
その中で苦手意識を持ちやすいのは数列とベクトルではないでしょうか?
数列もベクトルも今までの数学の概念や考え方がことなっていて戸惑ってしまうと思います。
筆者である僕も数列にとても苦しめられました。
そんな僕が一冊の参考書に出会い数列が得意になりました。
その本が『坂田アキラの数列が面白いほど分かる本』です。
センター過去問で半分が取れるかどうかだった僕がこれ一冊で8割をコンスタントに取れるようになりました。
このブログでは「数列が苦手だな」という人のために『坂田アキラの数列が面白いほど分かる本』のレベルと難易度と使い方を紹介します。
数学で「高得点を取りたい!」とあなたが考えているならぜひ読んでいってください。
坂田アキラの数列が面白いほど分かる本の概要
まずは簡単にこの参考書の概要を説明します。
「概要は別にどうでも良い」って人は飛ばしてね。
この参考書の著者はタイトルにもある通り「坂田アキラ」さんです。
坂田アキラさんは1996年にN予備校講師として現れてから瞬く間に話題が広がり”革命的講義”と呼ばれているそうです。
また、多くの参考書を出版し、どれでも圧倒的な分かりやすさから”受験参考書海のレジェンド”と評されています。
参考書の中もとても分かりですがクセも強めです。
この本は2004年に初版が発行されてから今までに何度も増刷と改訂を行い、人気が続いています。
本の中身を見てみると全部で24のテーマで解説されていて問題数は72個あります。
数列だけで72問はかなりの分量なのでしっかり取り組めば得意科目に変えることも容易です。
また、問題のレベルがそれぞれ「基礎の基礎」「基礎」「標準」「ちょいムズ」「モロ難」の5段階に分かれています。
共通テストレベルなら標準まで、二次まで使うならモロ難まで取り組みましょう。
タイトル | 改訂版 坂田アキラの数列が面白いほど分かる本 |
著者 | 坂田アキラ |
イラストレーター | 兎塚エイジ |
出版時期 | 2014年~(改訂以前は2004) |
問題数 | 72 |
到達レベル | 共通テスト高得点・二次対策基礎 目標偏差値55 |
坂田アキラの数列が面白いほど分かる本の特徴
それでは、この参考書の特徴を確認していきましょう。
この本は本当に数列が苦手な人のために基礎の基礎から丁寧に書かれています。
その書き方も他の本では見ないようなダイナミックさがありとても分かりやすいです。
問題を解く際のイメージや考え方を図やグラフで可視化して伝えてくれます。
また、登場人物が合いの手を入れてくれていて堅苦しさを無くしてくれています。
ページ数は多いですが文字が大きく見やすくなっているのでスラスラと読めます。
他にも煩雑な計算には途中途中で解説してくれているので「どうしてこの式からこの答えが出るの?」という疑問もありません。
坂田アキラの数列が面白いほど分かる本の使い方
続いて、この参考書の使い方を紹介します。
個人によって使い方は様々だと思うので一例だと考えてください。
1週目
まず、1週目は問題を解くのではなく理解するように読んでいきましょう。
いきなり問題を解く必要はありません。
本の構成は①概要②問題③niceな導入④模範解答となっています。
niceな導入と模範解答は堅い感じで書かれているのではなく、適宜読者が理解しやすいように書かれています。
まずは自分のペースでしっかりと理解しながら読み込んでいきましょう。
2週目
2週目は1週目が終わったらすぐに始めていきましょう。
進め方は問題を確認し、自分で解いてみます。
自力で解くことが出来なかったらniceな導入を確認し、それでも分からなかったら模範解答をみて解き方を確認しましょう。
自力で解けなかった問題は翌日にもう一度試してみてください。
3週目~
3週目は2週目から2~4週間ほど空けてからやりましょう。
おそらくこれくらいの期間をあけると解けない問題がチラホラと出てくるはずです。
しかし、自分を決して責めないでください。
人間は忘れる生き物です。
忘れて当たり前です。
実際に僕も何度も忘れて何度も解き直しました。
解き方は2週目と同じようにしてくれたら結構です。
「あ、忘れてそう」と思ったら繰り返し解いていきましょう。
どんな人におすすめか?
それではこの本はどんな人にオススメなのでしょうか?
個人的には2パターンの人におすすめだと考えています。
1パターン目は日東駒専や産近甲龍など中堅大学志望で数学が苦手な人です。
このパターンの人は青チャートや基礎問題精講など王道の網羅系参考書を解くのは難しいのではないでしょうか。
そんな人たちが最初の講義系参考書・問題集として使うのに最適だと考えています。
初学者でもしっかり理解出来るように躓きやすいポイントをしっかり抑えてくれているのでおすすめです。
2パターン目は青チャートやフォーカスゴールドなど網羅系参考書で一部の分野だけどうしても解けないところがある人です。
数学の中にも二次関数や微分積分、数列など多くの分野があります。
数学が得意という人でも「ベクトルだけできない」「確率だけできない」などある分野だけ苦手な人もいるでしょう。
そんな人たちがその苦手な分野をマスターして得意になるために使うという方法です。
僕はこのパターンで数列がめぇぇぇっちゃ嫌いだったけどこの本のおかげで得意分野に変わったよ。
勉強するときの注意点
最後にこの参考書の注意点を説明します。
この参考書は非常に理解しやすく、問題も解けるようになるでしょう。
しかし、大学受験をするならこれだけでは問題演習量が足りません。
自分の志望大学に適した問題集と過去問に取り組んでから入試に望むようにしましょう。
最後に
坂田アキラの数列が面白いほどわかる本は数列が大嫌いな人でも自分のペースでゆっくりと読み進めていけば得意分野に変えるほどの力を持っています。
文字が大きく、躓きやすいポイントをしっかりと抑え、問題を解く上でのイメージを丁寧に教えてくれたりと分かりやすさ言えば最高の1冊でしょう。
数列を得点源にしたいというあなたはぜひ手に取って読んでみてください。
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